今までの速読では読む意味がない!『年収が10倍になる速読トレーニング』

本のアウトプット

あなたは「速読」をご存知でしょうか?

僕は数ヶ月前に初めて知りました。

そのときはセミナー映像で知ったのですが、
なんとパラパラ漫画を見るような速度で本をめくり、
その内容を覚えることができる!というものでした。

本来なら何時間も使って読む本を、
5分以下で読める。

こういった速読についての本は
調べてみると数多く存在しました。

そんななか、こうした速読に対して
異を唱える速読本を見つけました。

『年収が10倍になる速読トレーニング』 苫米地英人 著

今回の書籍です。

読書とは、著者との対話である。

実際のところ、5分未満で読める速読術とは
『飛ばし読み』に近いものが多いです。

たとえば、速読の仕方のひとつに
『キーワードリーディング』というものがあります。

どういうものかというと、
あらかじめキーワードを意識しながらページをめくって、
キーワードを見つけたらその周辺を読み込む・・・・・・
というものです。

こうすることで、たしかに必要な知識は得られます。
しかし、この読み方で「本を読み終えた!」とは
思えない人は多いでしょう。

そして、そもそも読書とは、
著者の考えを1つ1つの文から読み取り、
著者との1対1の対話を楽しむためにするもの。

そう考える人も多くいる以上、
文章をすべて読まない速読は
意味がないとも言えます。

速読に必要なものは『知識』

では、この書籍では
どのような速読法が紹介されているか?

答えは単純。
純粋に読む速度を上げるのです。

今まで通りの読み方を速くすることができれば
素早く本の内容を知ることができます。

そんなことが可能なのか?
と思われるかもしれません。

それを可能にするのが、『知識』です。

イメージしてみてください。

たとえば小説を読んでいる時、
はじめて読む本だと
登場人物や地名を覚えるのが大変ですよね?

それが2回目になると、
人物、地名、話の流れといった知識があるため
初めより速く読みすすめることができます。

また、シリーズ物を読む時は
最終巻をいきなり読むと理解しづらいですが、
順番に読んでいると状況がわかり、
話の流れに集中して読むことができます。

これが知識による速読です。

同じように、
普通に読めば難読な専門書でも
関連した知識を前もって知っていればスラスラ読めるはずです。

知識を得ながら読む方法

さて、ここで疑問があるのではないでしょうか。

「知識が前もって必要なら、はじめて知識を得る時は
やはり普通に読むしかないのか?」

実は、はじめて読むときでも
知識を得ながら読みすすめることは可能です。

その技術というのが、この書籍で紹介されている
『ハイサイクル・リーディング』です。

大雑把にいってしまうと、
自分の中のサイクルスピードを上昇させた上で
文章の先を見ながら読んでいく
、というものです。

サイクルスピードを上げる訓練については割愛しますが、
文章の先を見ながら読む、というのはすぐに実行できます。

本を読む時、1行先を意識しつつ読めばいいのです。

人の視覚というのはもともと広く、
自分が1行だけ読んでいると思っていても
実際には、まるまる1ページは目で認識しています。

それを意識できていないのは、
目に映るもの全てに意識を注げば
脳が必要以上に疲れてしまうからです。

もぐらたたきで
もぐらが出てくる穴が2個の時より
穴が10個の時のほうが疲れますよね。
そんなイメージです。

だから、1行先を意識しながら読むというのは
疲れるものの十分可能です。

そして、意識していた1行を読むときには
直前に知識として取り込んでいるため、
意識しないで読むより速くなります。

そして、その1行を読んでいるときには
また次の1行を意識していく・・・・・・

この繰り返しを行う読み方が、
『ハイサイクル・リーディング』です。

速読術以外にも・・・・・・

『ハイサイクル・リーディング』をさらに加速化する
サイクルスピードの具体的な上げ方、
思考の並列化をするための訓練方法等、
速読の仕方以外についても、この書籍には書かれています。

さらには、
速読術を会得した先にあるビジョン等、
自己啓発本としての一面もあります。

実は、僕はまだ
この書籍以外の速読本を読んだことがないですが、
この書籍に出会えてよかったと感じています。

この著者の関連本を読んでみたいとも思える1冊でした。

(参考:年収が10倍になる速読トレーニング/苫米地英人著/コグニティブリサーチラボ株式会社)

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