VTuberは、美麗に描かれた姿や躍動感ある動きによって視聴者を魅了します。
そんなVTuberのモデルを作成するとなると、かなりの費用がかかりそうです。
では、具体的に費用がどのくらいかかるのか?その答えをこの記事でまとめてみました。
VTuberのモデルを作成する費用がどのくらいになるか、参考にしてもらえればと思います。
なぜモデル作成に費用がかかるのか?
モデル作成にお金をかけるパターンとして、次の2つが考えられます。
- 自作する場合
- 他の人に作成を依頼する場合
自作する場合は制作ソフトを手に入れる必要がありますが、無料ソフトでVTuberを作成できます。
つまり、時間をかけてソフトの使い方を学ぶことができるなら、VTuberの作成にお金はかかりません。
(有料のソフトや有料のプランを利用する場合は、当然かかります)
無料で使えるオススメのソフトは、こちらのページでも紹介しています。
VTuberのモデル作成にお金がかかるのは、人に依頼する場合です。
モデル作成を依頼するとき、どのくらいの作業を任せるかによって必要な金額が変わります。
すべての作業を任せるより、一部の作業だけを任せるほうが安上がりです。
そこで、モデル作成の作業ごとにかかる費用を確認していきましょう。
人に任せなくてもいい作業があれば、そのぶん費用を抑えられます。
2Dモデルの作成にかかる費用
2DのVTuberを作成する場合の作業内容と相場は、以下の通りです。
- イラスト作成・・・・・・3,000~10,000円
- パーツ分け・・・・・・5,000~10.000円
- Live2D設定・・・・・・10,000~50,000円
- すべてを任せる場合・・・・・・20,000~100,000円
イラストを用意するための費用
VTuberとなるキャラクターをイラストにしてもらいます。
ここでかかる費用の相場は、およそ3,000~10,000円です。
基本的には高額になるほどクオリティの高いイラストになります。
また、モデルとなるイラストを描く他にも作業を頼むと、価格は10,000円を超えるでしょう。
具体的には、キャラクタのデザインを考えてもらったり、イラスト以外にコンセプト図なども描いてもらったりする作業が挙げられます。
ちなみに、「自分でデザインしなくていいから、とにかく使えるイラストがほしい!」というなら、2次利用が許されているイラストを購入する方法もあります。
イラストのパーツ分けをするための費用
VTuberとしてイラストを動かすには、Live2Dというソフトが必須です。
Live2Dを使うために必要な工程として、イラストのパーツ分け作業があります。
パーツ分けをした部分ごとに違う動きを設定できるので、パーツを細かく分けるほど複雑な動きが可能です。
パーツ分けの相場は5,000~10,000円程度になります。
パーツ分けだけをお願いするより、イラスト作成のオプションとしてパーツ分けしてもらうパターンが多いでしょう。
Live2Dデータを作るための費用
Live2Dで動きを設定(Live2Dモデリング)し、さらに別ソフトで動かすためのデータを作成します。
Live2Dモデリングの費用は、だいたい10,000~50,000円です。
Live2Dモデリングは、どのくらい設定するかが人によって違います。
目だけ動かせるようにする人もいれば、アクションや物理演算まで設定する人もいます。
どのくらいVTuberモデルを動かしたいか、あらかじめ考えておくとよいでしょう。
すべて人に任せる場合は・・・
キャラクターデザインからLive2Dモデリングまで、VTuber作成のすべてをやってくれる人も多くいます。
VTuber作成を完全に任せるなら、そういった人に依頼しましょう。
この場合にかかる費用は、かなり幅があります。
20,000円以内ですべてをやる人もいれば、100,000円以上で請け負う人もいます。
値段がこれだけ違うと、作業内容も大きく異なります。
依頼する際は、なにをしてもらえるかキチンと把握してからにしましょう。
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3Dモデルの作成にかかる費用
2DのVTuberを作成する場合の作業内容と相場は、以下の通りです。
- 三面図の作成・・・・・・5,000~20,000円
- 3Dモデリング・・・・・・30,000~150,000円
三面図を作るための費用
三面図とは、キャラクターの正面、横、後ろから見た図を1枚の絵にまとめたものです。
三面図を参考にすることで、イラストに基づいたモデルが作りやすくなります。
三面図の作成を依頼するときの相場は、5,000~20,000円程度です。
三方向から見た絵になるので、正面だけのイラストより価格が上がります。
2DのVTuber用イラストを依頼するときに、追加オプションで三面図を描いてもらえることもあります。
3Dモデリングをするための費用
三面図をもとに3Dモデルを作成します。
モデルの造形から着色、表情設定といった工程に分かれますが、通常はすべて1人で行います。
3Dモデリングを依頼するときの相場は、30,000~150,000円前後です。
依頼先によってクオリティに差が出やすく、高品質なモデルを作ろうとすれば200,000円以上の費用がかかることもあります。
どこに依頼すればいい?
VTuber制作の依頼は、ココナラ やSKIMA などのマーケットを利用しましょう。
個人のホームページで募集している場合もありますが、一人一人を確認して回るのは大変です。
マーケットでクリエイターの一覧を見たり、販売している商品を確認したりして、制作を依頼する相手を探すとよいでしょう。
2Dのモデルならnizimaがオススメ
Live2Dモデルを制作したいのであれば、nizimaで依頼するのがオススメです。
nizimaはLive2D社が運営しているLive2D特化の販売サイトで、イラストやLive2Dモデルを取り扱っています。
クリエイターの作品ギャラリーを閲覧したり、オーダーメイドを依頼することもできるので、一度覗いてみるとよいでしょう。
依頼するときの注意点
依頼する時には、次の2点に注意してください。
- VTuberの完成イメージをあらかじめ決めておく
- 何が納品されるか確認する
これらができていなければ、期待したものが手に入らなかったり二度手間になったりするかもしれません。
VTuberの完成イメージを決めておく
モデル作成をするとき、完成させたいVTuberのイメージはハッキリとさせておきましょう。
イメージがハッキリしていればキャラデザインを任せる必要がなくなり、予算を抑えられます。
また、モデルが完成したあとで、イメージと違ったから修正にお金をかけるという事態も回避できます。
あとになって「髪型を変えたい!」とか「指の関節も動かしたくなった!」と言い出したらお互い不利益になるので、最初からイメージをカチッと決めてください。
納品されるものを確認する
依頼をするときは、価格だけでなく納品物の内容もすべて確認しましょう。
「10万円で依頼するんだから、商用利用もできるだろう」と思ったら別オプションだったり、「1万円だからイラストだけかな」と思ったらモデリング込みで数パターン用意してもらえたりと、納品されるものは人によって様々です。
値段だけでは納品物がどうなるかわかりません。説明をすべて確認してから依頼するかを判断するのがいいでしょう。
モデルを動かすためにも、費用はかかる
ここまでモデル作成にかかる費用について書きましたが、モデルを動かすための機器にも費用がかかります。
モデルをどのくらい動かしたいかによって、用意すべき機器が違います。
上半身を動かすだけなら数千円で済みますが、全身を動かそうと思えば200,000円を超える場合も。
モデルを動かすために必要な機器は、以下の3つが考えられます。
- カメラ(WebカメラやiPhoneなど)・・・・・・1,000~100,000円
- VR機器、ヘッドセット・・・・・・40,000~150,000円
- 全身モーションキャプチャ機器・・・・・・200,000~1,000,000円
- (スペックの高いパソコン・・・・・・100,000~200,000円)
カメラ、iPhoneの費用
頭や体を動かすだけなら、安いWebカメラで充分です。
FPSなどの細かい点を気にしないのであれば、1000円前後のカメラでも役割を果たしてくれます。
手や指先も動かすには、LeapMotionというカメラを使う方法があります。
LeapMotionは手の動き専用のカメラなので、Webカメラと一緒に使うことになるでしょう。
LeapMotionの値段は、およそ15,000円です。
全身を動かしたい場合は、上記カメラは使わずにiPhoneを使いましょう。
最近のiPhoneに付いている高性能なカメラであれば、全身を動かすことも可能です。
iPhoneは定価で買おうとすると70,000円以上かかりますが、すでに持っている場合はそのまま使えます。
VR機器の費用
VRヘッドセットとコントローラーを使って、モデルの頭と手を動かせます。
トラッキングカメラやグローブを使うVR機器なら、体の位置や指の動きも操作可能です。
バーチャルキャストなどサービスやコンテンツを利用するために必要なので、活動の幅を広げるために購入するのもよいでしょう。
Meta Quest 2は30,000~40,000円程度で、VALUE INDEXは130,000~150,000円程度で販売されています。
全身モーションキャプチャの費用
3Dモデルを動かすといったら、この機器を使っている姿を想像する人が多いでしょう。
全身に機器を装着することで、装着者が動いたとおりにモデルを動かせます。
比較的安価なPERCEPTION NEURON 2.0でも、約200,000円と高額です。
より精密に動きを検出する機器になれば、1,000,000円近くかかります。
個人で手を出すのは、なかなか難しいでしょう。
3Dモデルを動かせるパソコンも必要!
VR機器やモーションキャプチャで3Dモデルを動かすには、ゲーミングパソコン並のスペックが必要になります。
スペックが足りないと動きがカクカクになりますし、最悪3Dモデルを表示させることさえできません。
VRを使う人に推奨されているパソコンは、だいたい100,000~200,000円前後で販売されています。
一部のパーツだけがスペック不足の場合は、パーツを購入して交換すれば費用を抑えられるでしょう。
かかる費用を減らしたいなら自作しよう
モデル作成の依頼には数万円の費用がかかりますが、自分で作成する手間と時間が省けると考えれば、決して高い費用ではありません。
ココナラ
やSKIMA
などで、モデル作成の依頼先を探してみましょう。
とはいえ、VTuberを試しに作ってみたい程度であれば、できるだけ費用をゼロにしたいですよね。
時間をかけて自作すれば、費用を数千円以内にできます。
費用を抑えたいなら、VTuberを自作することを検討してみましょう。
自作の仕方については下記の記事でまとめていますので、参考にしてみてください。